みたもの備忘録

ジャンルを行き来するオタクの妄言。たまにまじめなこと

近況について(2024/3)

個人的な考えの記録も兼ねてかなり久々の更新です。

 

年始に転居や異動があったりして、まだ少しバタバタしてはいますがかなり暮らしのルーティンも定まってきました。

 

昨年の事件以降、宝塚からは離れて、10月-12月は新規開拓含めて色々な芝居を観ました。

 

 

私は宙組が好きでした。でももう、このままの態度を劇団が取るのであれば、もう宙組はじめ宝塚を観ることはないかなぁと思います。(月末に、夏頃取れていた星組が一枚だけあるので、きっとそれを観て、そこでおしまいかなと思います)

 

この気持ちは、先日の、彼女の妹さんのメッセージを読んだことで、かなり強くなりました。

私が個人的に応援している生徒さんはいるけれど、公演を観ることで劇団のやり方の肯定に加担するなら、私のけじめとして観ない選択をしようかと思います。

 

彼女が亡くなったあと、10月後半に当該公演の貸切招待のチケットが届きました。そこで、まだ亡くなったことについての詳細が分からないとはいえ、私は再開するのかもと期待してしまいました。たった半月程度で、人が亡くなったことさえなあなあにしてしまっていた自分を、今とても恥じています。(そして、劇団はきっとそれを望んでいたのだと思います。不幸な事故。劇団は悪くない。公演再開でそのまま過去のことに、と)

 

自分の身に起きたことでなければ、すぐに痛みを忘れてしまう、自分がいかに他者に対し冷淡なのかを感じると同時に、だからこそご遺族のメッセージには毎回きちんと目を通して、向き合わなければならないと思います。

 

 

最近の観劇について2022年10月

 ご無沙汰しています。繁忙期&人員不足&ヒラなのに役職の仕事させられているのトリプルコンボで荒んで飲酒量が増えています。誰かたすけて。

 

 さて、前回のエントリからだいたい半年くらい経ち、その後の観劇について自分用メモ。

 

6月 宙組FWMの見切れ席販売に小躍りしながら参戦。カルトワインも。

7月 カルトワイン梅田遠征となり、前日の花組ムラもチケットを取りワクワクしていたところ、花組を見終わった後の宿で公演中止にぶち当たり崩れ落ちる。

8月 花組のチケットが消える。Mrs.fictions「伯爵のおるすばん」で泣きすぎてメイクが消える。

9月 あやめ十八番の公演4日間がなんと見事に出勤に被り断念。突発ムラ遠征で無事に宙組ハイローを観劇。

 

 

 最近は金をきちんと出せば旅行代理店の宝塚観劇ツアー的なもので直前まで正規チケットを確保できることを知ってしまい、宙組公演期間の出費がとんでもないことになっています。

 秋冬は繁忙期のため宙組以外の観劇は減りますが、心が擦り切れないように趣味の時間をきちんと取りたいところです。仕事辞めたい。

 

最近の観劇記録、これからの観劇予定

 気づいたら今年も半ばにさしかかっていましてよ、皆さんごきげんよう。私は先月くらいからいよいよ本格的にこってぃ(鷹翔千空)の魅力に頭から突っ込んでいます。この前はキャトルレーヴにて舞台写真もえこってぃよくばりセットを自分で構築していました。ハイローも楽しみです。

 

 前回エントリ以降の観劇としては、宙組のムラSS席が取れたり東宝S席2列目が取れたり、ちょっとびっくりするくらい良い席に恵まれていました。他公演は当たらなかったり(月組)当たっても2階席だったり(星組)、まあ普通の打率なのでまぐれ当たりとは思いますが、滅多にないこととありがたく観劇させて頂き、真風さんのバチコンウインクを食らったり紫藤さんのロイヤル微笑みをもらったりしました。なお東宝の2列目が下手側でパレードの際に鷹翔さんかぶりつき席となり、そこから今に至る感じです。我ながら現金すぎる。

 

 そんなわけで宙組『Never Say Goodbye』は計3回の観劇となりましたが、やはり演出という面では小池先生のことを信頼している……と改めて思い。ただ脚本と詞が……デラシネの歌詞は全体的に私の趣味と合わなくてしんどかったけれど、「コンクールで〜入賞〜♪」には心の中で思いっきりずっこけてしまいました。現代史の範疇にある時代の話なので、単語が我々の使う言葉に近くて散文的になってしまいがちというのはあるだろうけれども、それだけではない言葉選びのセンスがあまりにも合わない……。

 方々で言われているこどもの戦闘訓練描写についても、ペギーを新公みたいに別キャストにしてあげれば回想録を読むエンリケとペギーの会話という体で批判的な視点を入れられたと思うんですけど……。戦わせられるこども取り上げて「バルセロナの市民は今日も明るく〜」って。

 小池先生、演出は上手いし好みに合ってるので何も考えずにボケーっと見てしまうと、引っかかるところがあっても忘れてしまいがちのため、他の人の感想を見て思い出したり。

 

 夢介はB席で1回の観劇でしたが、脚本も演出もあまりにも好みでなくて和希さんと夢白ちゃんをオペラで追いかけるしか出来ず。ショーはオーロラの場面が好きです。雪組、組子さん分からないから感想が薄くてごめんなさい。

 

 この後は宝塚はしばらくセーブして小劇場に行く機会が増えるかな。花園神社のテント芝居とかあうるすぽっととか吉祥寺シアターとか東京芸術劇場行きたい。あやめ十八番、公演期間が短すぎて休みが取れるのか……。

宝塚歌劇団花組『元禄バロックロック』『The Fascination!』

 ※書きかけで放置していたエントリーですが、この度の公演中止により、あらためて観た記録をきちんと残しておきたいなぁと思い今更の公開となります。以下去年の話〜

 

 

 ちょっと世間が落ち着いてきたこのタイミングでたまたま連休が取れ、さらにたまたまムラのチケットがまだ予約ができたため、この度約2年ぶりの遠征へ。

 やっぱり宝塚大劇場は広い!すべてにおいてゆったり余裕があり、観劇する側の気持ちにもゆとりが生まれる気がする。今回は公演セットを食べる実績も解除してきました(ちなみに次の月組セットが牛肉しばりなのはれいこさんのお名前からなんでしょうか?)。

 

 

 さて本公演、なんといっても、柚香光さん&星風まどかさんの新トップコンビの大劇場お披露目である。おめでとうございます!

 私が宝塚にここまでハマるきっかけが宙組の『アクアヴィーテ!!』だったのだが、あの時宙組にいたまどかちゃんが花組にこうして組替えするなどとあの時誰が思っただろうか。しかし柚香さんと並んでいるビジュアルも、芝居のトーンも、かなり良いのではないかしら。芝居に関しては宙組の時よりも滑舌が良いように思うし……。

 余談。私は華優希さんのお芝居が好きなので退団にかなりショックを受けたのだが、退団後出演した『マドモアゼル・モーツァルト』の華ちゃんは、芝居だけでなく歌唱もぐんと上手くなっているように感じた。今回の星風さんもなんだかそれに通じるものがあるような気がする。環境の変化でプレッシャーからの解放というか、吹っ切れたところがあるのだろうか、想像でしかないけれど。

 

 まずお芝居。谷先生の作品は初めてだったけれど、あのあらすじの読みづらさ(笑)からするとかなりわかりやすい筋書きで、登場人物たちが「キャラクター」的なところがあるのは好みが分かれるかもしれないが皆魅力的だったと思う。

 柚香さんのクロノスケ。序盤〜中盤はかなりどうしようもない感じではあるが、クロノスケの元々持っている実直さと、その向こう側に見える柚香さんご本人の誠実さが重なって、なんだか憎めない人物造形になっている。そしてあの着物を着こなせる柚香さんのスタイルよ……(アウグストゥスの時もだが、ああいう長さのあるゆったりした服が本当に似合う人だなと思う)。

 まどかちゃんのキラ。ポスターを見た瞬間から可愛すぎてかっこよすぎて、実物はその百倍くらい素敵。宝塚というよりはケラとかのモデルみたいなお衣装も着こなせる守備範囲が素晴らしい。歌も相変わらず高音が透き通って綺麗で、ザ・娘役歌唱!という感じ。

 水美さんのコウヅケノスケ。あんなに悪役笑いが上手いとは知らなかった……!見たことのある役が大体すべて良い人なので知らなかったが、色悪を演じる水美さんの魅力に開眼してしまった。ヒゲもお似合い。美少女の膝枕でセリ上がりながらその膝を撫でまわすところ、個人的には宙組のフォレノワールより見てはいけない感があったぞ……。

 永久輝さんのクラノスケは、さすがの着物&日本刀捌きで惚れ惚れとしてしまった。声質的なものなのか、声を張り上げるとやや掠れてしまうのが心配。喉を痛めない程度に頑張っていただきたい……。ひとこさん、(graphなどから察するに)本人はわりとさっぱりザックリしてそうなのに、芝居になると陰タイプが似合うのも面白い〜。復讐の末に自分の身を滅ぼしてほしいジェンヌTOP5に入ります。

 

 ショーはヅカ新参者なのでオマージュとか分からなくて楽しめないかしらなんて思っていたが、むしろ新鮮に楽しむことができた。

 個人的に、歌だけで考えるとエーデルワイスの歌い継ぎが花組の歌うま勢揃いで一番好きでした!伸びやかで劇場を満たしてくれる声、素敵。

 後日パンフを見たところ、ミモザの場面に実はアウグストゥス以降やや推しの涼香希南くんが出ていたらしく、しかし実は当日オペラグラスを忘れており全くわかっておらず、東京では絶対ガン見しようと決意(したところ公演中止で手元のチケット全て飛んだ)。涼香くん、めちゃくちゃ頭身高くてさらにとても可愛いお顔なので花組見る人はぜひ注目してください。

 

 

 

 お芝居もショーも全てハッピーで幸せな公演、こんな時代だからこそみんなに観てもらいたかったのに公演中止となり、生徒さんたちの気持ちはいかばかりかとこちらまで悲しくなってしまう。雪組も国際フォーラム公演が全中止であるし、生徒さん方の心が折れないよう、ファンは応援している、という気持ちを(一方的に)伝えたくて、今回書きかけだったものをきちんと世の中に出してみました。

 次の公演こそ、柚香さん率いる花組の皆さんが全日程を走り抜けられますよう願っています。

  

あやめ十八番『音楽劇 百夜車』

 年に一度のお楽しみ、あやめ十八番の公演が先日無事に終演した。感染者数は減ってきたとはいえ油断できない状況のなか、関係者の皆様お疲れ様でした。

 一昨年の『しだれ咲き サマーストーム』がかなりカラリとした終わり方、昨年の『江戸系 宵蛍』も最後は薄明るく開けるような終わりだったため、こんなにも重くまとわりつくラストは久しぶりな気がする。いい意味でべっとりとしていて爽快感がゼロ(いい意味で?)。

 

 

 

あらすじ(公式HPより引用)

能に描かれた小野小町の伝説、“百夜通い”。
男の求愛を受け入れる代わりに、女が設けた条件は、雨の日も雪の日も、百日続けて通うこと……
現代に蘇る百夜通い伝説。男は週刊誌の記者、女は連続殺人犯。
あやめ十八番が描く新作“擬古典”は、“和のオペラ”とも言われる能を題材にした和製音楽劇。

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『特集!死を招く純愛。千葉連続不審死事件』
交際男性5人、相次ぐ不審死……。
世間を震撼させた“稀代のシリアルキラー”清水謡子の単独取材!
その知られざる生い立ちから、100日間に及ぶ裁判の傍聴記までを完全収録!
取材を続ける中、本誌記者S氏との間に交された秘密の契約とは……?
週刊『明朝』が総力を挙げて送る千葉連続不審死事件・決定版!
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 今回は普段シンガーソングライターをしていらっしゃる浜端ヨウヘイさんがゲイシャパラソル再演に続いて2回目の出演、さらには主演ということもあり、観客層がかなり普段と違う様子。一昨年のサマーストームも藤原祐規さん出演であやめ初観劇という人が多く見られたが、今回はそもそも舞台を初めて観たという感想もTwitterでちらほら。間口が広がるのをリアルタイムで見る面白さ。

 お芝居に慣れていないゆえと思われる台詞回しの朴訥とした感じが、役のぶっきらぼうさにうまくマッチしていたのと、自身の歌で周りをぐいぐい引っ張り上げるところにシンガーの矜持のようなものを感じた。

 

 話そのものについて。

 今感想を書くにあたって考えていたところ、なんとなく、恩田陸の『ユージニア』を思い出した。真実と事実と主観と客観が入り混じって、ほんとうのことは分からないままに終わる物語。遥子の記憶している事実と、証拠から導かれる事実と、私たちが観た事実の間の埋めがたい溝。この終わり方も余計にどろりとした質感を与えているのかもしれない。私はこういう話が大好きです。

 あとTwitterで堀越さんは金子さんをファムファタルにしがち……などとつぶやいたけれど、これまでの作品でそんな感じなのはゲイシャパラソルくらいか。完璧な思い込みだ。

 

 音楽劇という形態については……好きなナンバーといまいちハマりきらないナンバーがあったかな、という感想。もちろん個人の意見。

 自分が台詞の掛け合いを歌にしたような曲が好きなのもあり、法廷の場面は好きだった。あと、金子さんの幼い少女のような歌声を活かせる曲もたくさんあって良かった。逆に拘置所?刑務所?のシーンは(パンフで元ネタに挙げてる作品を観ていないからというのもあるか?)あまりしっくりこなかったかもしれない。こんにゃく座・高岡さんの演技と歌のシームレスさは流石の一言だったけれど。

 

 ここの芝居の面白さは信頼できる、というところがひとつあることの喜びを感じつつ、次回公演を待ちたいと思う。また来年!


 

【雑記】10000viewになりました・近況

 なんだかよくわからないブログでも続ければ10000viewまで行くものなのですね。

 

 というわけで本ブログもなんやかや10000回見ていただいたそうです。ありがとうございます。

 

 近況としては、相変わらず和歌山・アドベンチャーワールドの子パンダ(楓浜)を動画で毎日見守っています。パンダって頭から落ちてもボヨンとややバウンドするし、痛がるそぶりもなくケロリとしているんですよね、なんなんだ。ちなみにこの前生まれた上野の双子パンダも地味に追いかけています。こちらはアドベンチャーワールドよりも動画公開が少ないので寂しいですが、ぽんぽこのお腹が本当に可愛い。

 

 あとは宝塚も変わらず観ております。最近はスチールの出ていない下級生も気になり始めるなど順調に歩を進めており、来年はおとめも買おうか迷っている次第。ちなみに今日は月組千秋楽の配信を見るよ。

 

 転職してから4ヶ月経ち、今は業務上の必要に迫られてやたらワインとコーヒーという2大嗜好品に金を使っています。合うつまみやらなんやらも嗜んでいるせいで体重も昨年末より2キロ増えている。なお友人の中でコーヒー豆がほしい人は送るから連絡ください。

 

 もう少し文章をきちんと書けるようになりたいので、これからは観劇感想をちゃんと書いていこうかなぁ。別に文筆業になりたいわけでもないので書けなかろうが問題はないけれど、自分の思ったことを文字で残すのならなるべく上手くありたい。頑張ろう……。

【雑記】ワインばかり飲んでいる

 仕事上で色々勉強する必要があり、近頃は昼間はコーヒー、夜はワインばかり飲んでいる。ワインは3ヶ月で15本くらいは飲んだはず。なお勉強とは言いつつもちろん自費。2万は飛んだ。

 

 ワインは自分の好みだと辛口の白ばかり選んでしまうのだが、偏りなく飲む必要があるので赤やスパークリングも飲むようになり、こんな味わいもあるのかーと世界が広がる気持ち。

 

 ちなみにワインやコーヒーは香りや味わいを類似した別のもので表現することが多いのだけれど、自分だけの感覚だと「なんとなく甘い」「なんか酸味系」のようなぼんやりした感想しか出てこない。これはいかんと思い、アプリコットやらナッツやら、味わいの表現によく使われるものたちを買って実際に食べてみたりもした。

 

 コーヒーもこれまではほぼインスタントしか飲んでいなかったのに、いきなり毎日のようにドリップするようになり、朝飯を食いっぱぐれている(ギリギリに起きるため朝飯とコーヒーがトレードオフなのである、もう少し早く起きろ)。

 

 仕事とはいえ嗜好品であるワインやコーヒーに対する出費が増えており、もしファイナンシャルプランナーに相談したら余計なものに金を使いすぎと言われる気がしてならない。しかし無駄なものばかりに金を使うこれもまた人生……。