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とりとめなく綴る

ジャンルを行き来するオタクの妄言。たまにまじめなこと

MAMAという漫画について

@バンチで連載されていた「MAMA」という漫画があります。全6巻、作者は売野機子先生です。

1年半ほど前、池袋のアニメイトでたまたま見つけ、表紙買いをしたらものすごくツボに入った作品です。この漫画がとても好きなのですが、魅力をうまく説明できなくてうまいマーケティングができませんでした。
そこで、ブログ開始というこの機会に、無い語彙力を振り絞ってこの作品を紹介したいと思います。ネタバレになるかもしれない、ならないかもしれない。見切り発車です。

この漫画の魅力は「言葉で語らないゆえに饒舌であること」だと個人的には思います。(うーんかっこつけた言い回しだ)
シチュエーションでいえば少年合唱団であるクワイア、その寄宿舎、ヨーロッパの村、"美しい声を得た少年は天使として天国に召される"という信仰…といくらでも羅列できます。
けれども話を簡潔に述べるとなると、何を話せばよいのかわからないんですよね。クワイアの少年たちの過去や未来や現在の話としか説明できない…。
"美しい声を得た少年は天使になる"という信仰は物語のキーですが、この漫画はミステリではありませんのでその仕組み・謎は特に解かれることはありません。2巻ではある少年が天使になったことを若い刑事が捜査し、謎を解き明かそうとしますが、できませんでした。これはこの漫画を天使というトリックを使っミステリとして読もうとする読者への答えだったのではないかと思っています。
つまり、天使になるという事象を軸として、少年たちの恋愛や家族、神への信仰、そういうものを描いたのではないかなと思います。そのとき天使になることのメカニズムは必ずしも重要ではない。

で、ですね。最初の話に戻りますが、売野先生はこれを語らずに描いてくれるのですね。読むとわかりますがセリフだいぶ少ないです。あとモノローグ多いかも。少年の心のゆらぎを表情とか、本人にしかわからないようなモノローグ(リアルだとおもう)
で描いてる…というか…うまく説明できない…。
シオンの話とかものすごいよかったです。人間の中にある背反する感情のせめぎ合いというのでしょうか、彼の苦しさがとても伝わってきたと思います。(すごい上からだなあこれ)文で語らないからこそ、彼らの感情がダイレクトに伝わる、そんな漫画です。


これでおすすめできてるのかわかんないですけど、気になったら手に取ることをおすすめいたします。ぜひ。