みたもの備忘録

ジャンルを行き来するオタクの妄言。たまにまじめなこと

成人式と振袖とわたし


成人式で女子は振袖を着ることがだいたい決まっています。わたしも赤い振袖を着ました。

振袖はとても素敵で好きだったのですが、化粧をしておめかしした自分のあまりのどうしようもなさと、あまりにも「大人の女性であること」を周りの大人に言及されたことがつらすぎて、着物を着ること自体に苦手意識ができてしまいました。

ひとつめの方は単純に自分の顔が自分で好きになれないとか不細工とかそういう話なのでまあ仕方ないといえば仕方ないです。整形しろ。

ふたつめが厄介で、わたしは女性であることに違和感はないのでたぶん性自認は女なのですが、「社会から女性として見られること」がとても嫌です。女性らしいことに対して、ではなく、女性らしいと他人から言われることに対して、です。すげえめんどくさいなこいつ…。具体的には、おばちゃんから「おめかしして振袖着て素敵な大人の女性らしくなったわね~!」みたいに言われたとき、なんだか無性に悲しくて泣きたくなってしまいました。
なんだろうなー、女性性に社会から付与される価値が嫌いなのかな?ジェンダー論ぽくなってきますけど…。あと、そもそもわたし性というものが好きじゃないからというのもあるかもしれない。

振袖に限らず、ドレスとかもそうですね。普段着だとフェミニンなワンピースとかかな。カジュアルなスカートは比較的そういう意識ないかも。ドレスは女性ならではの服装である(あった?)から、そんなのワガママじゃないか?と言われるかもしれないですが、わたしは性を意識せずに服装を選べるようになりたいです。服装に紐付けされた性を取り払って、個人個人が着たいから着ているという意識を周りも共有してほしい。

この紐付けがあって社会からの押し付けがある限り、わたしはドレスとか振袖とか着るたびに悲しくなるんだろうなぁ。