みたもの備忘録

ジャンルを行き来するオタクの妄言。たまにまじめなこと

あやめ十八番「ゲイシャパラソル」(再演)

一年ぶりのブログですが生来の気持ち悪さを発揮した文章になりました。

初演も行きましたけど、けど、まさか、再演でこんなにズブズブに絡めとられるとは思わなくて、今窒息しそうです。ので自分の息継ぎのためにまとめます。ネタのバレ満載ですし読みやすさは考慮していません。Twitterでつぶやいたことも重複してます。オタク的文章が苦手な方は見ないでください。







やはしダブルキャストって好きです。ダズデビはあれはキャストほぼ同じで演出違い&入れ替えだったからあれもあれで楽しかったけど…ダブルキャストだと役者さんの元々持っている素質やそれぞれの役にたいするアンサー、間の取り方で出来上がるものがまったく違っておもしろい~~!


今回墨組から観たのですが、なんか、実写化!?みたいな気持ちになりました※最初から実写です。いや、実写感あるんですよ……ほんとだもん……ほんとにあるんだもん……
まずルオのビジュアルですね。サラサラの長い髪をひとつに結わえて黒のワイシャツ、ピンクのネクタイにグレーのスーツですよ。もちろんベストも着用している!!!オタクの好むポイントをバッチシ押さえてきてるビジュアルからして実写化おめでとうってかんじです。もともと実写なんだけど。(くどい!)

墨組の日色とルオ、それぞれ別ベクトルではあるけどめちゃくちゃ強いというか、こうと決めたらもう動かない感じがあるような…。だいすけさん日色のとにかく偉そうで歪んでて強気なあり方に対して、吉川さんのルオはこどもの無邪気さのまま大人になっただけで、自分にとても素直なかんじ。足腰強いというか……
紅組の初演コンビのほうは、塩口さんルオのあらゆるしゃべり方やら仕草から人を食ってる感じがあって、和知さん日色や堂島の翻弄されっぷりがより際立つような気がしました。個人的にね。日色が何言っても暖簾に腕押し柳に風、という感じで、笑いながらひらひらと逃げていくような、そんなイメージ。塩口さんルオもビジュアル最強……あの髪型にピアスが似合う……成金感をビジュアルから補強してくる……


村上さん大呉、あまりにも包容力が抜群で、墨組の大呉と仇吉は恋に恋する!というよりは穏やかさが前面に出ていたかも。それもまた好き!!!!!良い!!!!!!

紅組、美斉津さんの大呉がでてきた瞬間にヒュッてなって……このひとを贔屓にしててよかったと心から思いました。いやヒヨッコなファンなのでそんな偉そうなこと言うなって話なんですが、でも、やはり存在そのものの説得力がすごい。指先ひとつ、合いの手ひとつ取ってもすべてがこちらを納得させてくるというか…バチッとピースがはまるというか。


わたし、お芝居を観るようになって、そのなかで好きなものとそうでもないものとを分けて行くなかで、説得力というのが個人的な好みとして大事なポイントなんだなと思います。
いくらぶっ飛んでるキャラ付けだろうと、現実的なキャラだろうと、板の上では等しくしっくり来るように、実在感のレベルを上げるというか、いわゆる「解像度を上げる」ってことだと思うのですけど……それが出来ている役者さんってすごいな~~と心から尊敬します。
普段生きているときですら自分の身体ってぜんぜん思う通りに動かないのに、自分でないなにかになってそれを観客に納得させるってすごいことだと思う、ってのがここ最近の思考における個人的キーになっています。


それと、初演のゲイシャパラソルで小口さんと石田さんの声にとてもとても惹かれて、今回もとても素敵な演技でした……小口さんは鈴を転がすような、石田さんは清冽な水のような……静かな台詞でとても生きてくるお声だなぁとしみじみ思います。声フェチ。
初演のときに書いたのが、わりと感情の盛り上がりが大声で表されてしまってる気がして、静かな爆発をもっと観たいと思っていた(そこは煙夕空で観られたと個人的に思ってる)のですが、今回箱が大きいのとか、再演であることとかが関係しているかは分からないけれど、より好みの方向になっていたように思います。以上素人の意見でした。


演出?空間の使い方?もよかった~~、初演は正直あの人数で芝居回すには狭すぎたのでは…と思ってたんですが、今回広くなって、間の取り方とかはむずかしくなったかもしれないけど、特に同時進行のときとかそれぞれの関係性が分かりやすくなってた気がします。より洗練されているというか。ライトもそれを助けていて、ダズデビのときもそうだったけど、ほんの少しの光量や角度の違いで、いま観るべきポイントを指し示してくれるライトだったなぁと思います。
「おもらいさん」の出てくるところで青い電気が付くとき、昔の蛍光灯みたいに一瞬バチバチってなるのが演出としてやってるのかわからないんですが好きです。こう、何かやばいものが現れたな、ってときのザワザワする感覚に合ってる気がします。


まさかここまで墨組のルオに囚われるとは思わなくてびっくりです。もうそこばっか観てしまった。
初演メンバーが~とか新メンバーが~とかでなく、その役をその役者さんがやるとそうなるという必然性というか、それぞれの組のカラーが見事にパッキリと見える公演でした。どっちもまるきりゲイシャパラソルではあるのに、あそこまでちがうんだな~。

追記:
14日マチネの墨組も急遽追加して観てきました。購入した舞台写真のセレクトに趣味が出過ぎている。
今回はR列のめちゃくちゃ端だったので、普段は見えない角度からの演技が見えて(ルオがフーにこれ言っていい?って振り向いて確認する顔とか、ルオが仇吉にビンタされた後の顔とか※ピンポイント)、とくに村上さんの大呉の顔が結構よく見えて、ああここではそういう顔をしていたのか……とボロボロ泣きそうになりました。読める、なぁ、書けよう、お前にも!(号泣)
あと楽隊(とくに吉田兄弟)の手元もよく見えました。謎の筒とか謎の太鼓とかけぶるゆうぞらのときのあれとか。ゲイシャパラソルは既存の曲のアレンジですけど、それでもやっぱり唯一無二の音楽を鳴らしてくるからすごい。


ほんとにこの一週間、ゲイシャパラソルのことばっか考えてて、このブログもかなりちまちまと更新続けてて、好きな舞台をリアルタイムで観られる幸せを噛み締めています。
あやめ十八番としての公演は次は一年後とのことですので、気長にお待ちしております!