みたもの備忘録

ジャンルを行き来するオタクの妄言。たまにまじめなこと

日記:かげきしょうじょ!!6巻が面白かった

夏目友人帳のために帰りに寄った本屋で「かげきしょうじょ!!」の6巻が出ていることを知った。もちろん購入。今は白泉社のメロディ連載だけれど、ジャンプΧ連載のときから地味に継続して読んでいる(いつも飛び道具みたいな移籍だなぁと思う、というか元々ジャンプなのが謎だな…)。

こういうジャンルは「ヅカもの」とかいうのだろうか。宝塚歌劇団ならびに音楽学校をモチーフとした漫画群というのはこれまでにもたくさんあると思う。これもその係累だけれど、主人公の生い立ちに関連して歌舞伎も出てくる。そのふたつの絡ませ方がとても上手いな、というのが個人的な感想で、5,6巻はとくにふたつの比較……というか……違いと共通項の表現……?が上手いな……と思った。言ってることに自信がない。
というか、ことメインの登場人物の感情については紅華(作中の歌劇団)よりも歌舞伎のほうがメインなのでは……?と読み返してみて思ったり。

あとはこの漫画は「演技が上手い」ことの説得力がすごい。
漫画は作られたものなので「あいつ、演技がめちゃくちゃ上手い!」と登場人物が言えばそれはとりあえず作中での真実にはなるのだけれど、それとこっち側の読者が納得するかはイコールではないので、如何に「演技が上手い」ことをこっちに納得させるか、というのが難しいだろうな、と芝居ものの漫画を読んでいて感じる。


完全なるスターシステムで役者(トップスター)のキャラクターにあわせて作られる紅華の舞台と、役者如何に関わらず昔のまま、「型」を脈々と引き継いで演じる歌舞伎、さらさがこれからどのような芝居を作っていくのか。
オーディションでのさらさティボルトのラストの表情に込められたあらゆる感情を想像するとぞわぞわする。



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すごいネタバレ見解をかますけど、さらさは煌三郎でなく歌鷗の子なんじゃないかなと思っている。そっちのがじいちゃん怒るよな……みたいな。いやーん。