先日の星組公演から早数週間、今度は月組公演を本拠地である宝塚まで観に行った記録&感想。
コテコテハッピーミュージカル
一言で言うと良くも悪くも「王道!!!」という感じだった。変な捻りは無く、ストレートでコテコテな話に演者の演技や歌で味付けをする演目。物語もハッピーエンドだし、繰り返しの観劇向きな、難しく考えずに楽しんで観られる良いミュージカルだと思う。
全体的に皆さんの演技が高いクオリティで、台詞も聞き取りやすかったのもストレスフリーに観られた要因かもしれない。
演出面では随分とスクリーンの映像投射を多用していたように思う。オープニング映像はオタク的にワクワクするので満点、ウィーンの街並みやアルプスの山々等、背景はそこまで違和感はないものの、途中途中の謎の映像(フィットネスとかフィットネスとかフィットネスとか……あと汚職のタンゴも……笑)は何だか間抜けに見えてしまった。
スターさんについてあれこれ感想
トップの珠城りょうさん、男らしい立ち姿で素敵。台詞も歌も、声が真っ直ぐ響いてきて爽やかで優しく、しかし逞しく、何だか本当の男性のよう。フィナーレでもリフトしながらクルックル回っていて凄すぎる……。宝塚は本当にトップさんのカラーで全く違うのだなと思わされる。
トップ娘役の美園さくらさんは伸びやかな歌声で、娘役ながら低音に艶があって良い。少しクセのある喋り方&歌い回し(ハリウッド女優感なのか元々の本人の資質なのかは分からないけれど)なので、万人受けという感じではないかもしれないが、「何をやっているか分からない」ということは無いので初心者に優しい気がする。
月城かなとさん演じるリチャード、ジョージへの罵倒が「このウィンナー野郎!」一辺倒なのは小学生か!という感じ。顔のパーツがとってもよく動くのでコメディ感があり、物凄く嫌なやつなはずなのに不思議なおかしさがある。
ちなみに月城さんがあまりに美しかったため、公演とは関係ない写真だけれどうっかりポートレイトポスカを買ってしまったし、先ほどフォトブックの支払いもしてきた。
鳳月杏さんは花組「CASANOVA」コンデュルメル夫人で拝見した時の艶やかさとは違う、コメディ色のあるダンディなパパという役所。
奥様役の海乃美月さんと歌うシーン(だっけ?)、ファルセットが美しいこと!
暁千星さん、可愛らしい顔だけれど声はイメージより割と低いし、体格も良いのだな〜。身体のバネというバネを使っているような伸び伸びしたダンスも良いし、パブロの無邪気なキャラクターも似合っている。
初めての宝塚遠征、大劇場の大きさに圧倒されたりしつつ、とても楽しむことが出来た。次は花組の千穐楽ライブビューイング!