みたもの備忘録

ジャンルを行き来するオタクの妄言。たまにまじめなこと

【日記】仕事と趣味 あるいはシフトと希望休

 この春、27歳(のはず、自分の歳が分からなくなってきた)にして人生2回目の転職である。

 3月末で現職を辞める予定で、4月からの仕事のメドも一応立っている。事務系2連続からの立ち仕事になるのでやや不安はあるけれど、両親ともに販売系の家系なのでやっていけるはず!!と言う謎の自信を持ちつつ頑張る所存です。

 

 販売の仕事はとにかく休日が読めない。繁忙期と閑散期の時期は分かっても、実際自分の休みがいつになるのかはシフトを見るまで分からない(学生時代のコンビニバイトはバイトだったので一応?希望通りになっていたが今回は社員なのでそれも難しい)。

 

 さて、今私がメインの趣味としているのは観劇であり、中でも一番時間を割いているのが宝塚歌劇団である。公式雑誌である歌劇も宝塚graphもきっちり毎月買っているのでそろそろ定期購読に切り替えたいが、何故かオンラインで切り替えられない制度のためきっかけを逃し続けている。来月あたり電話します。

 

 宝塚のチケットは基本的に公演より数週間〜数ヶ月前に発売される(例えば4月中旬から5月末まで実施される星組の東京劇場公演は既に友の会先行販売が終了している)。会員グレードが低いため、この状況で普段より観劇をする人が減っているとはいえ、必ずしも希望日にチケットが取れるとは限らない。

 つまり休みに合わせてチケットを取るのではなく、チケットが取れた日に休みを合わせていく方式しか採れない。しかし転職先は希望を出しづらく、更にシフトがかなりギリギリまで決まらないらしい。

 

 前日にチケットが取れるような公演であれば不規則シフトであろうがなんであろうが関係ないものの、宝塚以外でもそれは結構難しいしな……(なんなら、あやめの次回公演が繁忙期に被ってすこしつらい)。

 世の中の人がそれまでの趣味から離れてしまうのは、こういう環境の変化によって時間や機会が捻出できないことも多々あるんだろうなあ、とひと事のように思う。それはすこし寂しすぎるので、せめて観劇だけはこの後も趣味として続けていきたい。上手いやり方がないものか。

 

 

 

 

 

 

2021/3/3 パンダも100日超えましたね

 今年に入ってから、YouTubeを開いて毎日和歌山の赤ちゃんパンダ(名前確定前なのでベビ浜とする)の公式動画を見ている。後脚がしっかりしてきたのでそろそろ歩けそう。

 毎日見ているとそれに引きずられてパンダ動画ばかりがおすすめされ、YouTubeがほぼパンダ専用アプリになっている。あんまり見過ぎたものだから今なら和歌山のパンダと上野のパンダを見分けられる気がしてきた(さすがに無理そうだが)。

 

 転職活動がなんとか終わり、あとは現職の繁忙期をきっちりと乗り切るのみとなった。次の仕事が年中繁忙期みたいな仕事なので、もうこのまま繁忙期の勢いで転職先に突っ込むしかない気がしてくる。

 

 宝塚、アナスタシアの配信は観られたもののダルレークが仕事と重なってしまい観られなかった。アナスタシアでやっと鷹翔千空さんの顔が舞台で見分けられるようになり、顔と名前が一致するジェンヌさんがまた一人増えた!と勝手に喜んでいます。なんだかんだ宙組が一番好きなのかも。夏のシャーロックホームズも楽しみ。

 

今更あけまして&転職状況について

 ぬるっと2021年になってもう20日経っていました。2020年がつまらない年だったのであっという間に終わっていた。

 Twitterべったり張り付きでほとんどブログは書いていませんが、とりあえず無事に年を越し、相変わらず宝塚にハマっています。ダルレークの恋、ライブ配信日が仕事で悲しいです。

 

 年明けからはいよいよ本格的に転職活動を開始し、今のところ転職サイト経由で25社ほど応募し5社ほど面接にこぎつけています。既に終わっていますが最初の面接がいきなり志望度高めの会社だったため、もうどうとでもなれという気持ちになりつつあります。

 

 特筆する資格・スキル無しの事務員なので、経験ありの事務に振るか未経験の販売に振るかを迷い中(どちらも応募している)。

 また、前回の転職活動が有休消化中だったので、今回仕事をしながらの面接調整やら履歴書記入やらが思った以上に大変でそれも辛いです。自分の体力とかを考えると面接は週2にしたいけれど、応募からあまり日にちが開くと志望度が低いように見えそうで悩む……。

 退職の日は既に決定しているのでその翌日から入社できるように今のうちから多少無理をしてでも頑張りたいところです。

  

 

あやめ十八番「江戸系 宵蛍」

 皆さんご存知、年一回しか公演をしないお団子屋さんの作る舞台、このような状況ながら無事初日を迎えることが出来て本当によかった。仕事の都合をつけてもらい初日も千穐楽も行けることに。有難い〜!

 

 

 

 あらすじ(公式から引用)

 

令和2年。56年ぶりに開催された東京オリンピックに日本中が熱狂していた。
国内最大の国際拠点である第二東京国際空港もまた、例年以上の賑わいをみせている。
そんな中、華やかなアスリートたちの活躍の影で、ひっそりと海外メディアの注目を集めた家族が居た。

『千年(ちとせ)』の表札がかかったその家は、第二東京国際空港・滑走路の延長線上にある。
この一軒の家の為に、第二東京国際空港は未完成のままでの運用を余儀なくされていた。

千年は、ありふれた家だった。
かつてこの家に燈っていた闘争の火は、今ではもう見る影もない。
消え入りそうな小さな火種が、燻ったまま、あるだけだ。

空港の中の一軒家と、そこに纏わる人々のお話。

 

 

 前作が開国の遅れた日本、更にその前作が平成60年の東京、とパラレルワールド感のある舞台が続いていたが、今回の江戸系 宵蛍も期せずして?もしもの話になってしまった。私達が経験できなかった、2020年にオリンピックの開催される日本の話。

 休憩を挟んで一幕が2020年、二幕が1966年。ひとつの家族、ひとつの家を中心にして話が進んでいく。

 

 

 

 

 音楽はもちろん効果音含めてすべて生演奏、ちなみに一幕の音楽隊のみなさんが航空自衛隊の音楽隊のような衣装なのに2回目で気づいた。そういう細かいところが良いポイントを上げてくる……!!ユーフォニアムの柔らかく深い音色が物語に寄り添っていてとても素敵だった。

 

 以下は特によかったり気になった点についてのぶつ切りの感想。

 

 谷戸さん演じる天草、あのなんとも食えない、人をだまくらかすような飄々とした雰囲気の中に時折見せる冷たい目線、ひょろりとした手足の動き、よい!好き!!今回、私はこういう食えない役(とそれが似合う役者さん)が好きなのだな……と改めて思った。わかりやす〜い。

 それとこれはまた衣装の話になってしまうのだけれど、1966年の方でスーツがきちんと古い型・デザインのものになっているのにちょっと感動したりした。昭和っぽい、おじさんっぽいというのか、あの生地!あのデザイン!!

 

 実は同い年なのでチケットとかでひっそりこっそり応援している武市くん、美味しい役だった。最初のシーンでちょっと賑やかしみたいな感じのキャラなのかな?と思っていたら最初に千年家へ行った時の横柄な足組みと応答にキュン……としてしまった。でも結局真面目だから最終的に千年さんのマネージャーみたいになっちゃうんだね。可愛い、よいキャラクターだ。

 

 2020年時点の千年家の長男である忍、自分の家が他の家と明らかに何か違うことに関する引け目と、それでも家族なので出て行くこと、置いていくことができない気持ちが、最初の取材後の会話とか家族会議とかからとても感じられた。パンフレットの堀越さんインタビューにも書いてあったけれど、実のきょうだいと昔から彼らを知っているお二人が家族だからこそ、家族にしか見せられないむしゃくしゃした気持ちとかわがままにも見えるやり場のない感情が伝わってきたのかも。エンタメであるお芝居の中にリアルが感じられてとても良かった。

 

 一点だけ、粟国のキャラクター・言動だけどうしてもしっくり来ないというか私の中で上滑りしてしまった感がある……(役者さんの演技というより脚本時点での造形の話)「田舎に嫁いできた東京出身の元バリキャリ」のステレオタイプがあまりに前面に押し出されているような。

 もちろん粟国はこの話の推進力である「よそもん」の視点を持つ人物なので必要なのだけれど、田舎の保守性をぶち壊すこと(?ちょい違うけどうまく言葉にできない)に熱心すぎてちょっと田舎に対して無神経すぎるように思う。まあそれくらいパワフルじゃないとあんな強引にできないのは分かる……分かるけど……。

 

 次回は池袋なので行きやすくて嬉しい。今度のテーマが何になるのか楽しみに来年を待ちたいと思う。

  

何も作れない人間

 自分は世間様が言うところのオタク側の人間だが何も作れない。

 絵は高校生くらいまで描いていたが上手くはなかったし今は何も描けない。文章もこのブログで分かるように下手、しかも文章そのものの構成の下手さだけでなくて書きたいことがあるはずなのに考えているうちにぼやけてしまい、ブツブツと細切れになってしまう(これは明らかにTwitterなんかやっているからだ)。

 書道をしていたので字はそこそこ綺麗と自負しているが日常的にもっと綺麗な字を書く人は周りにもたくさん居る。手先は不器用なので裁縫もだめ。

 

 このブログも「私も何かを作らないといけない」のような意識から始めた部分がある。せめて何かしら表現をしなければならない、のように自分で自分を追い詰めている感じ。

 

 しかし考えてみたら、そもそもできるできない以前に私の中に「作りたい」という欲求がないのではないかと思い当たってしまった。漫画を読んでハマってもそこから膨らませて二次創作を作りたい!とはならない。ただただコンテンツを消費してその感想すら満足に出力できない人間。

 

 別にすべての人間がものつくりをしている訳ではないのは当たり前だし自分でも理解しているがそれはそれ、これはこれ、という感じで、自分に関してのみジャッジが厳しい。何がしたいのか分からない。コンテンツを楽しいと思うたびにどうしようもない辛さに苛まれる。

 

【雑記】自宅待機となわとび

 世間はまだ新型ナントカやらCOVIDナントカの話でもちきりである。それにまつわる仕事上のクレームももう飽きた。

 私の会社もある程度の自宅待機日が設定され、週3日程度の出勤になっている(週3出勤じゃあんまり意味はない気はしているが)。

 

 生まれながらの食いしん坊ゆえ、自宅待機日は自然と食べることと酒を飲むことにこだわり始めてしまう。

 その結果かもう少し前からの不摂生の積み重ねか、何気なく乗った体重体組成計がはじき出す驚異の体脂肪率(さすがにネットの海には流せない)。

 

 ということで自宅に居る日は毎日なわとびをすることに決めた。一応、小学生の時は二重跳びを60回は跳べていたため、当面の目標はそれ。

 

 初日は普通の前跳びを50回跳んだだけで息が切れてしまうし、続けて跳ぶのがこんなに辛いとは思わなかった。二重跳びも10回程度でつっかかる。なんてだめな社会人……。

 しかしやはり継続は強い。毎日続けることで面白いくらいに跳ぶのが楽になって回数が増えていく。今日までの最高記録は二重跳び35回。

 当面は10分間なわとび+二重跳びチャレンジを毎日続けていくつもりだが、もう少し体力が戻ったら15分、20分と増やしても良いかも。三日坊主のわりにしっかり続いていて自分でも嬉しい。

 

  

宝塚歌劇団月組公演『I AM FROM AUSTRIA』

 先日の星組公演から早数週間、今度は月組公演を本拠地である宝塚まで観に行った記録&感想。

 

コテコテハッピーミュージカル

 

 一言で言うと良くも悪くも「王道!!!」という感じだった。変な捻りは無く、ストレートでコテコテな話に演者の演技や歌で味付けをする演目。物語もハッピーエンドだし、繰り返しの観劇向きな、難しく考えずに楽しんで観られる良いミュージカルだと思う。

 全体的に皆さんの演技が高いクオリティで、台詞も聞き取りやすかったのもストレスフリーに観られた要因かもしれない。

 

 演出面では随分とスクリーンの映像投射を多用していたように思う。オープニング映像はオタク的にワクワクするので満点、ウィーンの街並みやアルプスの山々等、背景はそこまで違和感はないものの、途中途中の謎の映像(フィットネスとかフィットネスとかフィットネスとか……あと汚職のタンゴも……笑)は何だか間抜けに見えてしまった。

  

 

スターさんについてあれこれ感想

 

 トップの珠城りょうさん、男らしい立ち姿で素敵。台詞も歌も、声が真っ直ぐ響いてきて爽やかで優しく、しかし逞しく、何だか本当の男性のよう。フィナーレでもリフトしながらクルックル回っていて凄すぎる……。宝塚は本当にトップさんのカラーで全く違うのだなと思わされる。

 

 トップ娘役の美園さくらさんは伸びやかな歌声で、娘役ながら低音に艶があって良い。少しクセのある喋り方&歌い回し(ハリウッド女優感なのか元々の本人の資質なのかは分からないけれど)なので、万人受けという感じではないかもしれないが、「何をやっているか分からない」ということは無いので初心者に優しい気がする。

 

 月城かなとさん演じるリチャード、ジョージへの罵倒が「このウィンナー野郎!」一辺倒なのは小学生か!という感じ。顔のパーツがとってもよく動くのでコメディ感があり、物凄く嫌なやつなはずなのに不思議なおかしさがある。

 ちなみに月城さんがあまりに美しかったため、公演とは関係ない写真だけれどうっかりポートレイトポスカを買ってしまったし、先ほどフォトブックの支払いもしてきた。

 

 鳳月杏さんは花組「CASANOVA」コンデュルメル夫人で拝見した時の艶やかさとは違う、コメディ色のあるダンディなパパという役所。

 奥様役の海乃美月さんと歌うシーン(だっけ?)、ファルセットが美しいこと!

 

 暁千星さん、可愛らしい顔だけれど声はイメージより割と低いし、体格も良いのだな〜。身体のバネというバネを使っているような伸び伸びしたダンスも良いし、パブロの無邪気なキャラクターも似合っている。

 

 

 初めての宝塚遠征、大劇場の大きさに圧倒されたりしつつ、とても楽しむことが出来た。次は花組千穐楽ライブビューイング!